生コン工場では工程管理と製品管理を行っています。
管理項目は、スランプやスランプフロー・空気量・コンクリート温度・強度・塩化物含有量・容積です。
工程管理は一般に工場内でやるので、現場でその検査を見ることは(一部を除いて)ありません。
製品管理は荷卸し地点で検査をするもので、頻度は違っても内容は工程検査と同じです。

同じような検査が生コンの受入検査としてゼネコン側でも行われています。?
?としたのは実際にやっているのは生コン工場だったからです。
長い間、ゼネコンがやるべき受入検査を生コン工場が当然のように無料でやってきました。
でもこれではゼネコンの受入検査なのか、生コン工場の製品検査なのか分かりません。
本当はゼネコン側で検査をすれば正しい姿と言えるでしょう。

しかし、現場にコンクリート試験器具をすべて用意して教育を受けた担当者を配置していることは稀です。
時間と費用を考えれば、生コン工場に試験をしてもらった結果をゼネコンが確認・判定するに越したことはありません。
生コン工場としても現場まで配達されたコンクリートの品質確認は欠かせません。
ゼネコンがやるべき試験を生コン工場が代行するのが代行試験です。
お互いの立場を理解して出来た制度です。